すぐにググれる子とググれない子
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好奇心とインプット力
ずっと小説のことを考えている。もっと言えば24時間、私は何をしていても仕事のことを考えている。そうして生きていると、普段の何気ない会話の中に人生のヒントが隠されていることがわかるのだ。
会話の相手は、立場や年齢など、一切関係がない。今の時代を生きる若者、もっと言えば、子供たちから学ぶこともあれば、年配の人から教えられることもある。ただそれだけではない。口だけで、コロコロ意見が変わったり、それを反省するどころか忘れたり、自分の都合の良い言い分を並べたて、自分が口にした言葉を平気でほったかしにできる人間を私は軽蔑している。なぜならば、私はそんなことをしないからだ。
大抵そうした人間は、肩書きや社会的地位のある人間の言葉には耳を傾けることができても、目下と決めつけた人間の言葉は、右から左に抜けていってしまうのだ。果たし、そんな人間に成長なんてあるだろうか。断言するが、まずない。なぜならば、同じ景色を見ていても、感受性が違うからだ。
私は何人もの人間に2018年に再捜査が始まった文京区変死事件の話を当時から口にしていたが、耳を傾ける人間はいなかった。肩書きや社会からの評価の有無で物を考えてしまう人間には、同じ話をしてやっても話題にならない限り、興味を持てないのだ。そのくせ話題になれば、なんの根拠もなく、知ったようなことを口にでるのである。それもまるで自分が、正しいかのようにだ。好奇心がある人間は、気になればすぐにググることができる。だからこそ、ことの本質を的確に理解することができるのだ。
小さいころに言われなかったか。自分で辞書で調べる習慣をつけるようにしないさいと。大抵、成功してると言われる人間は、すぐにそれができるのだ。
もう一度、言う。私は24時間、仕事のことを考えている。