大阪市議会議員とそれを取り巻く人間関係
大阪都構想の実現に向けた再始動した大阪維新の会。しかし、その一方で、同党所属の市議会議員をめぐる公私混同や癒着とも取られかねない行為が、市民の不信を招いている。その議員の親戚による問題行動や不透明な人間関係、さらには元暴力団との関わりまでが指摘される中、それを放置する維新の姿勢も厳しく問われるべきではないだろうか。
沖田臥竜
2025.07.28
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地域密着型と癒着は根本的に異なる。
再び大阪市を廃止し「大阪都構想」の実現に向けて、新たな制度設計に関する党内プロジェクトチームの中間報告をまとめてみせた大阪維新の会。本気でそれを実現しようとするのであれば、大阪維新の会に所属する議員一人ひとりが襟を正すのは、至極当然のことだ。
過去に公費で運用されていた時期がある公用車両を、公設秘書でもない支援者、つまり有権者に譲渡することについて、たとえリース期間中であっても、公共の財産として税で計上された車両を遠縁の親戚に譲渡するのであれば、その人間関係について「必要以上に調べる必要はない」と、個人のプライバシーを理由に断言してよいのだろうか。
ましてや、その親戚が旅行する際に宿泊施設を、市議会議員の知人が経営しているという理由で、議員自らが予約を入れ、さらに車を貸与すれば、不信感を招くのは当然である。
その親戚の飲食店経営者は、周囲にこれらの事実を言いふらし、揉め事にも関与し、市議会議員から譲渡された元公用車に元暴力団員を同乗させ、トラブルに発展するようなことにまで関与しているのだ。
「何が都構想だ。開いた口が塞がらない……」
市民から不信や不安の声が漏れるのは、当然のことではないだろうか。