秋から台湾へ
長年、寝る間も惜しんで仕事に打ち込んできた著者が、人生の節目となる「40代最後の夏」にふと立ち止まり、心の声に従って過ごすことになった。仕事と遊び、孤独と出会い、自立と寄り添い。台湾の地でふと立ち止まって感じたのは、「誰かと生きることへの意味」という、最近は忘れていた価値だった……
沖田臥竜
2025.09.04
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台北の繁華街(イメージ)
夏が終わろうとしている。ずっと仕事ばかりをしていた。ただがむしゃらに仕事ばかりをやってきた。この十数年、寝る間を惜しんで仕事ばかりをやってきたと思う。勿論、それは今も変わらない。
だけど6月下旬だっただろうか。あることがきっかけで、ハタと思いついてしまったのだ。 今年の夏は夏らしいことをしようと。そして7月に入った瞬間に、40代最後の夏を満喫してやろうと思ったのである。
この夏、仕事をしながら、たくさん遊んだ。たくさん酒も呑んだ。出会いもたくさんあった夏だった。そして秋が始まろうとしている。台北にて。