日々の仕事から超RIZINへー青木真也という傑物ー

ある大会のバックステージで、青木真也とツーショット
耳を疑った。長年の付き合いとなったジョニーが急に親切にしてくれたのである。そんなことは、ジョニーと一緒に撮影している時以外では皆無であった。そして今、ジョニーと撮影はしていない。ふとジョニーに疑問を投げかけた。
「おいおいおいおい、どうしてん。何かオレに金の匂いでもしたんかい〜」
だったらお門違いだぞーと内心で私は鼻を鳴らしていた。するとジョニーはこんなことを口にしたのだ。
「そんなんじゃないですよ。沖田さんにはお世話になっているので、少しでも恩返ししたいだけなんです」
熱でもあるのではないかと私は、ジョニーの体調を心配してしまった。
ジョニーはそんな男ではなかったはずだ。もしかすると、ジョニーにもようやく、私の偉大さが分かったのかもしれない……。
いつの間にか、ジョニーとの付き合いも7年、8年目である。腐れ縁になろうとしている。
ここ最近、めちゃくちゃ書いている。きっかけは角川春樹事務所の乱にあった。突然、マンガ「ブラザーズ」をこれまで聞いたことのない形で打ち切られたのだ。その際、1番に力になってくれたのが、現在、日本映画界を背負っている藤井道人監督だった。
藤井監督とは、ドラマ「ムショぼけ」やドラマ「インフォーマ」シリーズを一緒に生み出してきた。
彼がなぜ日本映画界のトップに君臨しているのか。それは企画力や本を作る力、撮影力や編集力、それにキャスティングとあるだろうが、1番は間違いなく人間力である。私はマンガ「ブラザーズ」が打ち切られ呆然とさせられた際に、藤井監督が私にやってくれたことを忘れることはないだろう。
随分と若い世代が育ってきてくれた。中には10年以上、ずっと可愛がってきた子たちもいる。そうした若手が起爆剤となり今、猛烈に仕事している。
そしてふと思う。なぜ、私は25歳から物語を描き続けているのか。それは満足できていないからだと。常にこんなものではないと納得できていないからだ。つまり自分自身を諦められないのである。
今回、マンガ「ブラザーズ」では考えもしなかった理不尽な目に遭い打ち切りになった。
ただ、それも客観的に見た時、どんな事情があったとして実力不足だったと言われてしまえば、それまでである。
それはそうだろう。「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」が同じ理不尽に見舞われたとしても、ビクともしなかったはずだ。同じ境遇なら、引く手あまただったことは論じるまでもない。
そもそも、私は戦える場所がある限り、辛いとか苦しいという感情は一切ない。25年、物語を作っているのだ。悩みは絶えないが、そうした物語を生み出し作ることに、辛いとか苦しいという感情だけは一切ない。
物語を生み出す仕事が決まったとき、もちろんそこからが大変なのだが、いつもその瞬間を1番嬉しく感じている。1人で喜びを噛み締めるのは、その時だ。
これからもそれは変わらないだろう。
さて先日、RIZINに招待されて行ってきた。朝倉未来vs青木真也をこの目でしっかりと焼き付けてきたのである。