インフォーマが放つ2026年ここだけの話

光の当たる場所には、必ずそれを支える影がある。 不眠不休の執筆、己の身を削るような物語の産みの苦しみ、そして大切な者を守るためにあえて被る「悪役」の仮面。 令和の物語を牽引する一人のクリエイターは、なぜ自らの睡眠を削り、時に激昂し、裏方に徹し続けるのか。「ここだけの話」として公開する。
沖田臥竜 2026.01.11
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YouTube『NoBoder』沖田が出演する「ヤクザは悪か?正義か?」より

YouTube『NoBoder』沖田が出演する「ヤクザは悪か?正義か?」より

  新しい年の幕開けである。年々思うことだが、忙しいことは良きことである。

 4年連続、さいたまスーパーアリーナへと向かい、RIZINを観戦しながら新年を迎えたのだが、今年はこれまでよりも温かな気持ちで、新しい年を迎えることができた。良きことである。

 1年前の今頃は、12月に肺炎になり、それが治ると今度は肋骨を骨折しながら、今年配信される戸田恵梨香さん主演Netflixシリーズ『地獄に堕ちるわよ』の現場に所作指導で入っていた。その片隅で今年撮影予定の小説『木漏れ陽』を執筆していたのである。

 そう、小説『木漏れ陽』も書き終えていなかったのだ。その状態から去年に出版した小説『インフォーマ3最終章−幻影遊戯−』も小説『コード・ファントム』も書き始めていたので、一時は小説だけで3冊執筆していたことになる。

 そうやって振り返ると、よく書けた1年だったと思う。

 だって、小説を書くということは、すげえ辛いじゃん。小説家だからといって書くための特別な能力があるわけでもなく、「本当に最後まで書けるのか?」と物語の1行目から自問自答しながら書くのだ。

 まさに苦行と葛藤との同棲生活なのである。

 その上、小説は本当にお金にならない。

 新年早々、金の話で申し訳ないのだが、事実だから致し方あるまい。金にならないから、他の仕事ももちろんしなくちゃいけないので、必然的に小説を書くときはただただ睡眠時間を削ることになるのだ。

 そんなこと普通ではできないだろう。想像してみろ。仕事が終わった後に、家に帰って何ヶ月も睡眠時間を削って書くのだ。それもただ書けば良いというわけではないのである。しっかりと物語を作り上げていかなくてはならないのだ。

 ただ書けば良いと言うのなら、ネット民にだってできる。あらためて見てみるまでもない。大勢のネット民たちは、会ったこともない有名人の悪口を匿名で書いているのだ。

 羨ましい限りである。そんなことで満たされて、実に羨ましい限りである。でも私の場合は、そっち側で生きていない。なんだったら「羨ましい」なんて言ってしまって恐縮だが、匿名であれ実名であれ、会ったこともない人間の悪口をネットに書き込んだりしている人種を哀れにさえ思っている。

 だが世の中には、伝えてやった方が良いことも確かにある。それは、人様が寝ずに生み出した物語をバカにするような人間たちに対しては、はっきりと言ってやることが私にはできる。

 例えば漫画『インフォーマ』である。はっきり言って、どれだけ大変な目にあったことか。

 編集長だった豆野。それに豆野が引っ張ってきた穴井。集英社にバレたら怒られるようなことを影でやっていることでもすぐに書けるぞ。 なんでそんなことを書けるかと言えば、バカにしたようなことを平気でやるからだ。

 すでに校了し終わった原稿を「やべっ?まあバレなきゃ良いか〜」みたいに平然を装って、「〇〇日までに確認してください!」と、もう手直しできないことを知った状態で送りつけてくるようなことをするからだ。それに対して一言でも「ごめんなさい」でもあれば良いものの、会っても挨拶すらしてこないのだぞ。社会人として失格ではないか。

 一事が万事そうであった。早く「少年ジャンプ」に断りなくこそっと作家を引き抜いたのがバレて、「こいつらだけは何を考えているんだ!」と、どやしつけられたら良いのだ。

 編集部も作家も、読者あってのものである。連載している時に不祥事でその連載は終了したのではないのか。それはニュースにもなったはずだ。読者に対しても、がっかりさせたのではないのか。

 それをだ。ペンネームを変えさせて、分からないようにやる。それも「少年ジャンプ」にバレずにだ。それで筋が通るのか。さまざまな人間がまた嫌な思いをすることになるのではないのか。ペンネームを変えて再起をはかる書き手に対しても、結局、損を招くことになりはしないか。

 物語を生み出すのは至極、大変であると書いた。私の代表作の一つでもある『インフォーマ』の漫画化にあたり、関わった関係者の多くに適当に扱われれば、当たり前に「おかしいだろう」と言うのは当然だろう。それだけではない。「少年ジャンプ」で原作を担当した訳あり作家を、名前を変えさせて連載させていることについてもだ。

 幻の「マンガワン」京都支局のことだって、しらばっくれても無駄である。私を誰だと思っている。知っているに決まっているではないか。なんでもマンガワンの一大プロジェクトと漫画家に吹聴していた奴がいたよな。

「そんなもんありませんよ!沖田さん何か聞かれてませんか?」

 小学館の友人からある日電話がかかってきたので、むろんすべてを話した。

 今度は新しい媒体先で「〇〇書店あたりを買収しなければならない!」なんて言っていないか。そんな話まで広がっているぞ。常日頃から態度が悪いからそんなことを言われるのだ。

 まあ、どうしようもない話はこれくらいで、2026年の幕開けである。

 ここからは有料会員限定に書いていこうと思う。これを読めば、『インフォーマ』に一歩近づくことができるかもしれない。

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