目立てば良いというこの時代にーー

創作とは地味な作業の積み重ねでありながら、人々に感動を届ける舞台を生み出す厳しい営みでもある。妥協なく思考を巡らせ、誰よりも深く裏側を考え抜く者だけが、新しい物語を世に送り出せる。そんな信念をもつ沖田臥竜が“参戦”した皇治選手主催の「NARIAGARI」。そして、描き続ける物語の数々。ネット社会の生きる人々にこそ知ってほしい、それらに宿る想いとは?
沖田臥竜 2025.12.05
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坂口宇宙選手のセコンドにつく著者

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 ー目立てば非常識な事すらも正義と化すようなこの時代に、オレは人に感動や興奮を与える仕事をしてる。坂口宇宙と坂口大地の双子の兄弟がNARIAGARIのリングで戦う姿に会場が揺れた。オレはその舞台を作れた事を誇りに思うー

 全選手がリングへと上がる開催セレモニーを、私は控え室のモニターで1人で観ていた。目頭が熱くなると思っていたからだ。

 そして双子の兄弟、坂口宇宙(そら)と坂口大地(だいち)の2人が登場したとき、様々な想いが込み上げてきて胸が熱くなり、やはり涙腺が緩んだ。

 リングへと上げるということは、無事にリングへと下ろすまでが責任となる。無論、勝敗も大切かもしれない。だがリングに上げる側の責任は、それだけではない。まずは無事にリングから下ろす事が責務となる。その上で一番大変なことは、リングへと上がる舞台を作ることだ。

 11月15日に開催された、RIZINファイターの皇治選手が主催する「NARIAGARI vol.5 」。

 私はこれまで数多くの格闘技を観てきたが、あんなにも感動した大会は初めてだった。それは私自身がスポンサーとして、セコンドとして携わったから尚更だろう。選手ひとりひとりには、それぞれの人間模様があった。

 奥さんと赤ちゃんをセコンドに申請し、名古屋から車で大阪までやってきた選手や、弱冠16歳の選手。そのひとりひとりに熱い想いがあり、ドラマがあった。

 インターネットなんかにはない感動があった。

 まだ、「NARIAGARI vol.5 」を観ていない人には、YouTubeの「皇治チャンネル」で配信中なので是非、観てほしい。   

 ネット社会にクロスカウンターを撃ち込むかのように、熱い男たちの戦いが繰り広げられている。 

 今大会の「NARIAGARI」は本当におもしろいぞ。

 熱い夏が終わり、秋が来たかと思うと冬である。そうやって今年も終わろうとしている。

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