マスメディアのジャーナリズムとme too 問題
女性たちの夢につけ込み、性的行為などを強要していた映画監督や俳優たちへの告発が続出している。俳優・木下ほうかに対して被害を訴える女性も次々に現れた。被害者の心の傷の大きさは計り知れない。だが、それを扱うマスメディアの姿勢はどうなのだろう……。
沖田臥竜
2022.04.13
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me too運動とは今から2年前、ハリウッドの有名プロデューサーが、長年に渡りその立場を利用して、大勢の女優らにセクハラや性的暴行を行ってきたことに端を発し、被害者女性たちから、それらの告発が続発した問題だ。
目をつけた女優らに、映画やドラマに出してやると言いながら性的行為を強要するという愚行。被害に遭った女優らは、映画に出演できるのなら…ドラマに出してもらえるなら…と内心は傷を背負いながらも、他人に打ち明けることができずに生きていく。そんな夢を抱いた人たちの気持ちにつけ込む所業は、社会的にも許されることではない。そのme too問題が今日本でも週刊誌を賑わせ、世間を席巻している。
その火付け役となったのは、週刊文春の記事であった。一方で私は複雑な心境に立たされていた。無論、愚行を起こした者たちを擁護する気持ちなど微塵もない。そうした人間を私はクソだと思っている。だが……複雑な思いに苛まれているのだった。