打算的ではなく、人のために損する生き方に誇りを
自らの人生を四季に例えると、今はもう「秋」に入っているだろうと語る沖田臥竜。そんな人生の中で、これまで、どんな景色を眺め、来たるべき未来にはどんな絵を描いているのだろうか。そして、抱き続けている人生の矜持とは? さらに今、ある「挑戦」を心に抱いているという――。
沖田臥竜
2024.04.10
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未来を見据えたとき、自分のやっていることに自信があったかと言うと、そんな単純なものではなかった。過去に遡り、もう一度同じことをやれるかと言えば、まず無理だ。それはひどく情熱を注がなければならい過酷な作業だと知っているからだ。
今の自分に満足しているかと言えばそうではないが、点数をつけてやることはできる。
それも日によって異なる点数だ。人生なんて、たかだかそんなものである。但しと言いたい。人のために誰よりもお人好しに生きてきて、それを信頼に変えてきたことに打算はなく、それが私をどこかで支えている。
人生を春夏秋冬でたとえれば、もう秋に入っただろう。
ひと花咲かせたいなんて夢はなく、ただこのまま同じ仕事量があれば、それで良い。それを私は自分のためにではなく、人のために使って生きていくだけだ。
それができれば、自分の人生を振り返ったとき、悪くなかったと言えるのではないだろうか。
人の為に打算的ではなく、一生懸命になっている人間の話を聞くのが好きだ。今流行りのスクープなんかよりも、浪花節は刺激を与えてくれる。