『インフォーマ』という仕事場
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茂は元気にやっているのだろうか。茂とは誰のことかか? 石破の茂さんのことである。何かあの人のヒストリーを見ていると徳川家康を連想してしまうのは私だけだろうか。すまぬ、全然、関係のない話をしてしまった。
『インフォーマ』である。今回キャスティングにおいてスタート段階から目玉として実現できないか、何度も企画プロデューサーの藤井道人監督と擦り合わていたのが前作の『インフォーマ』シーズン1で冴木亮平役を演じてくれた森田剛さんと、『インフォーマ』シーズン1のファンであることを公言してくれていた二宮和也さんの共演であった。
それを実現させるために、当時、大炎上していたジャニーズ本社へ単身で交渉に出向いていたのは、他でもない藤井監督であった。私はジャニーズ本社の道路を挟んで陣を張るメディアの中に密偵を派遣していたので、その状況をオンタイムで藤井監督に伝えていた。 言うならば、藤井監督と座長である桐谷健太さんがいなければ、森田剛さんと二宮和也さんの夢の共演は実現していない。
常々、私たちが画面で見えることが全てではないと言っている背景とは、そういうことなのだ。実現させるために思案して汗をかいて、一つの仕事場を作り、そこから新しいドラマを生み出していくのである。『インフォーマ』の強さは、それぞれが肩書きや役柄を超えて、作品を良くするためにできることを率先して取り組んでいく所にあると思う。
そしてジョニー。ヤツのスケジュールを確保するのにも、売れっ子アイドル並みの値打ちをつけられたのであった。裏側がおもしろければ、表で輝く舞台がおもしろいのは当たり前なのである。
レストランや飲食店を想像すればそんなことは一目瞭然のことだ。うまい料理を提供するお店の厨房は、全てが綺麗に整っている。お客さんをもてなす空間づくりにおいてもだ。
映像と料理は、一見似つかないかもしれないが、環境づくりにおいては、実は似ているといち早く気づいたのは、すまん。本当にすまんが私だけかもしれない。