小説家になるために
誰しもが、一冊は本を出したいと思うことがあるのではないだろうか。それは小説かもしれないし、自身の体験に基づくノンフィクションかもしれない。異色の経歴を持ち、作家として活動しつづける沖田臥竜が述べる、本を出すために何をすれば良いか、本を出す方法とはーー
沖田臥竜
2022.04.25
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今の世の中的に見て、本を出版することはそこまで難易度が高いことではないだろう。何故ならば、SNSの普及で、本を出すための繋がりを作るチャンスが爆発的に拡大したからだ。私のときは大変だった。当時流行っていた携帯小説というジャンルに打ち込めば、爆発的にヒットする作品が書けると勝手に思い込んでいたあたりから、話を始めなければならなかったのだ。それぐらい情報や人脈を得るのは大変だったのである。
そもそも小説家になるためには、文章力を磨くところから始まるのだが、書けば書くだけ上手くなるのか。がむしゃらに書いていれば、いつかは本を出せるのか。結論から言えば、否である。
そんなことでは、本は出ない。そもそも、「ヤギに原稿用紙を食べさせるくらい書いて書いて書きまくってください」と抜かしていたバカなライターがいたが、案の定、私はそいつのことはすぐに追い越してしまった。文章力より、まず大事なのは、基本的な人間性だろう。それはどの職業、生き方においても通じることなのかもしれない。