週刊文春という大砲が「空砲」になる日【業界レポート】
文春砲という言葉が流行語になるほど、さまざまなスクープを連発し続ける「週刊文春」。だが、その裏では毀誉褒貶が渦巻く。特に内部や周辺者からの嫉妬を超えた、嘆きや突き上げは今後の文春にどんな影を落とすことになるのか…。
沖田臥竜
2022.03.03
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週刊文春
大砲といえども昨今の紙離れには勝てぬようで、他社紙と同様、例外なく売り上げ部数を落としている。それでも、ネットニュース同様にぶっちぎりのトップを走っているのは、「週刊文春」であることに間違いない。
その週刊文春のトップとして、「文春砲」と呼ばれるスクープを連発していたのは、現在、局長のポストに座る新谷学氏である。局長というポストも、週刊文春編集長として大きな実績を上げた彼のために新設された席である。これにより、彼は文藝春秋の社長レースに乗ったと言われているほどだ。ただ、そこにたどり着くまでの道のりは決して平坦ではなかった。