文春砲との20日間にわたる対峙
女性たちへの不適切な性的行為が発覚し、芸能活動休止に追い込まれた名バイプレイヤーの木下ほうか。彼に文春砲が放たれる直前まで、木下と親しい沖田臥竜は、報じる側と報じられる側の間で奔走していたが――。
沖田臥竜
2022.04.01
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会社経営とは浪花節では務まらない。だが、それがなければ、果たして、社会での営みに意味はあるだろうか。ことの是非ではない。人としての義理や人情の問題だ。
危機管理やリスク回避の仕事をしていると、さまざまな事案にぶつかるケースがある。そのほとんどが、大した評価に繋がらない。つまり、ビジネスとして利益に直結しないのだ。どういう意味かというと、リスク回避とは何もないことが成果であって、何かが起きてからでは遅いのだ。
はっきりと言われた。
「こちらも人間ですので、ちゃんと出てきて最初に説明があれば、このような記事になっていなかった可能性だってありました」
それは後付けだったかも知れないが、事実でもあった。なぜならば、私は、問題が噴出する3週間前には「週刊文春」サイドに、どうにか調整を図れないかと打診していたからだった。
筆者と木下ほうか氏