まだあった…「マンガワン」編集部の不誠実な実態

マンガワンにおける騒動を受けて、小学館の謝罪をし、改善を誓った。だが、同社が生まれ変わるための道のりは、決して平坦なものではないだろう。マンガワンでの連載を終えた作家が直面したのは、あまりに冷ややかな編集部の背信だった。亡き友が遺した縁を、保身によって軽んじる人々。筆一本で戦い続けてきた著者が、創作の場に蔓延する不誠実な「闇」を、深い慈しみと憤りとともに綴る。
沖田臥竜 2026.03.25
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 凄くないか。編集部の問題がこれだけ取り沙汰され、燃えたのに、連載が終わればマンガワンの編集担当は私からの電話にも出ないのだぞ。仮にも、2月には、マンガワンに連載してきた単行本の最終巻を出しているのだ。

 そういう編集者の不誠実な対応の一つ一つが今回のマンガワンをめぐる一連の騒動を生み出したのではないか。どの顔をして、騒動後、作家が不安にならないように対応しているみたいなことを平気で言えるのだろう。

 あれだけ「ウラ漫」で嬉々としてはしゃぐ姿をYouTubeに投稿していたのに、世間から痛烈にバッシングされれば、過去の動画投稿を全て非公開にした。Xにすぐさま鍵を付ける編集者もいたが、我々は、そんな連中に自分たちの作品を品定めされ、正解のない判断を委ねていたのか。結局、本質は何一つ変わっていないのだ。

 都合が悪くなれば、逃げ出すようなことをするならば、初めから嬉しそうにYouTubeに出るようなことをしなければ良いのではないのか。

 少なくとも作家は生活がかかっているのだ。必死に物語を生み出しているのだ。それを都合が悪くなれば、すぐ逃げ出すような編集者の世界観を押し付けられる筋合いなど万に一つもない。

 作家は編集者の一言一言に一喜一憂させられるのである。そこに生活もかかっていれば、世に作品を送り出したいという想いも当然ある。売れている作家とそうでない作家で、あからさまに態度を変えられたりしても、歯を食いしばって何度だって編集者が言えばやり直しや修正をさせられるのだ。だったらせめて、何かあったときは、作家のことを考えてやるべきではないか。私は少なくとも、いざとなったら逃げ出すような編集を納得させるために、物語を作っているのではない。

 厳密に言えば、マンガワンが炎上している最中、一度だけ編集担当と電話で話した。

 なんて言っていたか記したいと思う。マンガワンが社会的ニュースになっているというのに、まるで他人ごとのように軽口を叩いていた。

 もう遠慮するいわれはない。過去の話を蒸し返したいのではない。小学館がどれほど立派な謝罪文を出そうとも、体質そのものが変わっていない現実を当事者たちは知るべきではないか。どのような仕事でも人間同士の関係性の上で行われている。綺麗事のアピールやマニュアルの強化で何かが変わると本気で思っているのか。

 映画『バクマン。』に忘れられないシーンがある。編集者は何度もやり直しをさせて作家と険悪になるが、編集者も作家と同じように、良いものを作りたいという気持ちだけは同じだと作家に熱意を伝えている場面である。作品を作っていて苦しいとき、私はいつもその場面を思い出して、何度も自分自身を鼓舞してきた。

 それなのに、問題が起きれば、電話すら出ないのだぞ。

 私はヤワではない。今立っている場所は、筆一本で何十年もかけて築き上げたものだ。筆一本で全てを黙らせてきた自負がある。それは何も生まれもっての才能なんかではない。目に見えない努力をしてきたからだ。そもそも他人をあてになんてしていない。

 ただ書き直しをさせたり、答えのない文芸や芸術において、自分の世界観に近づけさせるならば、そこに最低限の責任があるのではないのか。

 マンガワンが燃え盛り始めた当初、電話の向こうで担当編集はこう口にした。

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